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低めのカルテボックスにしゃがんで整理していた若菜が立ち上がり
俺をジッと見ながら近付いて来る。
「依存ってそこ数ヶ月の付き合いでも出るもん?」
「期間、時間じゃねーし。
本人がどー思うかだろ?」
手を伸ばす必要も無い程密着して話し続ける。
「本人が‥‥ね?
なら、僕は天使に依存してんだな?」
「あ′′!?どういう‥」
「そのまんまの意味さ。
依存だよ。
天使が真琴君に依存するように
僕も天使に依存、してる」
「‥‥どういう」
「でも共存ってのもあんだろ?
僕の理想は、まさしくソコ」
「共存‥‥ってお前」
眼鏡を持つ俺は手を出す事が出来ない。
それを分かってか若菜は顔を近付けてきた。
「天使が男に目覚めたんなら
僕も混ぜてよ。天使」
息が掛かる程の距離。
喧嘩の癖か、女と違って顔を背らす術を男は知らねー。
「男の相手出来んなら
僕も許容範囲内だろ?」
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