天使 × 真琴-2

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眼鏡を拭く手が止まり 視線を背らさず ジッと見つめ合う。 ってか、俺的に睨んでる。 でも若菜の視線は違うモンを醸し出していた。 獲物を今からどう料理するか‥‥ 美味しい食材を前にした獸のような眼。 「俺を‥‥そんな眼で見ていーのは 真琴だけだ」 一歩後退しながら視線を背らさない若菜。 「あー。真琴からそんな視線を向けられてみてーよなぁ~。 狙われてる感? アイツにそんなんされたら 逆に間違いなく、喰っちまうけど」 ニッと笑いおどけながら言った。 若菜は悔しそうに下唇を噛みながら、俺を見詰め続ける。 「若菜。そのキャラ止めろ。 親友としての忠告だ」 綺麗になった眼鏡をまたクロスに包みながら言うと 両頬をバシっと挟まれた。 「ぁあ′′!?」眼鏡から視線をそっちに向いた瞬間 唇肌にぶつかる柔らかい感覚。 しかも丁度、口を開けてたもんだから そっからヌメッてしたモンが入ってくる。 時間にして、一瞬だった。 でも俺的に衝撃的過ぎて長く感じた。 「僕は絶対諦めない。 ずっと待ってたんだ。 男と寝れるなら、僕とも寝ろよ」 「‥‥違」 「何が違うんだ? まさか彼が女だとでも言うのかい?」 「‥‥‥」 「この前も言ったけど、僕は男との経験無いよ。 男だからシたいわけじゃない。 天使だからシたいんだ」 絶句して眉間にシワを寄せながら 若菜の話を黙って聞いた。 ここで真琴が女なんて言ったら それこそコイツ‥‥何するか分かったもんじゃねー。 ,
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