健太 × 天音

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病院を出たら、一気に湿気を含んだ外気を感じて汗がジワリと滲み出た。 気にせず足を前に進める。 天音は元々もっと大きな病院に入院していた。 でも結構距離のある所で 最近店長やご両親がこの街に 専門医がいる事を知って転院させたのだ。 お陰で俺も ほぼ毎日通院出来てる。 行く時は いつも前日に自我撮りで 写真や動画を撮って持って行った。 失敗した料理を撮ったり 今日の出来事をレンズに向かって話し掛けたり 店長や真琴さんの面白い出来事を伝えたり 天音が寂しくないように‥‥ いつでも側に 俺を感じられるように‥‥ 俺に出来るのは そんな事くらいしかないから‥‥ ,
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