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「はぁー‥‥、着いたぁ~」
その場所は装いが代わり、小さな公園になっていた。
コンクリで造られたベンチとテーブルが設置されていたから、そこに座って晩酌する事にする。
「「‥‥乾っ杯~!」」
星空に包まれるような錯覚に陥る程
見事な天の川
キラキラして
本当に綺麗で
暫くは二人、無言で星空を眺め
それぞれ物思いに耽る。
そんな沈黙の時に、唇を切ったのは琉生だった。
「アズ?
‥‥ここに来た時の事、覚えてる?」
「ぇえ?小学生の頃だよ?
ん~‥‥あまり覚えてない」
フ‥‥っと笑い、懐かしむような眼差しで梓を見詰める琉生。
その絡まる視線に捕らえられ
胸がチクチクして痛くなるのを、手で抑えながら見つめ返す梓。
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