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──PM17:00
「若菜~。ワリー、後宜しく」
加工室の片付けを早々終え
天使がカウンターでレンズ注文している若菜に、話し掛けた。
「うん。天音ちゃんに宜しくね?」
「すいません!
三人で早退なんて‥‥申し訳無いっす」
「健太も頑張ってよ!?」
「うっす!気合い充分!」
「あっはは。夜はcloseのプレート、掛けておくよ。
後数時間で営業終わるし、琉生君と拓真君もいてくれるから
安心して行っておいで~」
若菜はあの一件からスッカリ人が変わった。
でも、影のある雰囲気はなかなか抜けない様子。
天使や真琴に対しての接し方は
良い意味でベタベタ。
三人意外に息が合っている。
各々に挨拶を済ませ、着替えの為天使、真琴、健太は階段を上がって行った。
レンズ注文書とカルテの度数をチェックし始めた若菜に
拓真が声を掛ける。
「そーいえば、誕生日でしたね!?」
「ん?そうなんだ。
天使と天音ちゃんの誕生日」
「年が離れての誕生日が一緒って
‥‥
スゲー確率」
「あっははは。
お父さんが頑張って狙ったんじゃないかな?」
「え~。
その逆算方法、伝授してもらいたいなぁ~」
「ふ‥。そうだよね?
凄い事だと僕も関心したし
凄い念だなぁとも思ったよ」
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