-幼なじみ-

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…でまぁ、そのまま同じ高校へ。 高一にはうちらが付き合ってるなんて噂も流れていた。 「未来~噂聞いたぁ?」 未来は不機嫌そうに振り向いた。 登校中。 未来は朝に弱い。 毎朝一緒に登校してるもんだから、噂がたつのも当たり前だ。 普通だったら女子が嫌み言うんだろうけど、未来は美男子。 私は…美少女…? だからか、誰も何も言ってこなかった。 「あぁ、そーいや聞いたな。とんだ迷惑やなぁ」 そう言って苦笑いする。 「だよねぇ。」 私は普通に同意した。 「まぁ、舞とやったから別にえぇけど。」 「えっ?」 「舞とやったら、別に何言われてもえーょ」 嬉しかった。 「えぇー?そーぉっ?」 私は未来の腕に抱きつく。 未来は私の顔を覗き込んで笑っていた。 カップルになってこんな事が出来たら… 高二。 私が未来に告白しようと思った原因があった。 「未来お助けを…」 「何やあほんだら。」 冷たい視線が土下座する私を睨む。 冷たすぎる…。 「3日間、家に泊めてください」 「はぁ?」 気の抜けた声が上から降り注ぐ。 実は… 「親が出かけててさぁ~、鍵忘れちゃってぇ」 アホみたいに舌を出して正座を崩す。 足が… しびれた。 「…アホか」 「………すんません…」 私は下を向く。 未来は黙ってしまった。 ため息だけが聞こえる。 「…仕方ない…。俺もちょうど3日間親いないねん。えーょ、入んな」 「ほんとぉ!?未来だーいすきっ」 「うるっさいねん。早よ風呂入っとき」 「はーい」 私はウキウキ気分で風呂場に向かった。 未来が後ろから何かを差し出す。 「はい、着替えと歯ブラシ。」 「おっ、気が利くぅ」 「じゃあ俺飯買って来る。早よあがっときぃよ。」 「はいはーい」 風呂場に入ると、シャンプーとかが綺麗に並べられていた。 未来って… 毎日これに入ってるんだよね…。 未来の家に来たのは久しぶりだ。 今日は…二人きり…。 何故か変に意識してしまう。 あぁダメダメ!! 未来は友達でしょっ!! 私は首をふる。 でも… 3日間、同じ屋根の下。
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