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「けっ、あの顔だけの魔導師が帰って、っ!?」
「フシャーッ!!(必殺・乱爪拳!!)」
「どうせ今頃になって国家魔導師の職が惜しく、うわぁぁああっ…!?」
「シャーッ!うにゃあ!(食らえ、怒りの猫ぱーんち!!)」
「フン、王族をたらし込んでるってもっぱらの噂だ、…ゲッ、例の猫だ…!」
「…。」
「…あれ、なんだ何も、…ッ!!??」
「にゃーあ。(おやどうしてかこんなところに何方かの浮気中の写真が、おやおや。)」
「ま、待て、その写真どこで…!?」
「にゃーんっ(今日の私は郵便猫です、おくさーんっ)」
「待ってくれぇぇぇええっ…!!」
「…大活躍だな、クロ。」
「にーい!」
ええええ、そうでしょうそうでしょう。
私とっても大活躍なんですよ。
マスターのスカーフには念写機能までありましたからね、攻撃のバリエーションも増えると言うものです。
マスターは優しいですからね、意地悪されたってきっと仕返しどころか文句だって言えないに違いありません。
だから代わりに私が敵討ちなんですよ!
…そういえば、私が手を下した後は必ず皆さん左遷されていくって聞きました。
私の仕返しと併せて応急の噂になってるって聞きました。
まだここに来て一月くらいなのに、噂って広まるのが早いですねえ。
でもねマスター、ほらやっぱり天はマスターの味方なんです!
きっと神様が一緒に罰を与えてるんですよ、そう思いませんか?
「にゃあ!」
「…お前の手を煩わせた罪は大きいからな、俺も掃除くらいは手伝ってやるよ。」
「に?」
「俺はもう大して気にしちゃ居なかったが…お前は気になるんだろ?綺麗好きだからな。」
お掃除するんですか?でしたら私も手伝いますよ。
尻尾で埃なら取れますよマスター。
「ここは汚れてるからな、掃除に精を出すのは良いが…あまりそばを離れるなよ。」
「にゃあ。」
分かってますよ、マスター。
私、あの誘拐事件でとっても反省したんです。
マスターのお側から離れたりすれば返ってマスターのご迷惑になってしまいます。
なら、私はマスターのお側で出来ることをすればいいんです。
使い魔だかファミリエだか知りませんが私の敵ではないのです。
だって私、マスターの猫ですからね!
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