†闘†

5/6

5人が本棚に入れています
本棚に追加
/18ページ
   ・ そんな彼に 「嬢ちゃん、大丈夫か?」 「へッ!?はわッ!…はわわわ……、だ、大丈夫です」 『嬢ちゃん!?嬢ちゃんッ!?嬢ちゃんッ!?!?』 隣から掛けられる 見知らぬおじさんの声。 「男みてぇに勢い込んで食うと、火傷スッぞ」 「は、はい……そうですね…、」 恐らく、 きっと、 多分、 親切なおじさんの言葉に 頷きながら、 『僕、男ですけどッ!!』 心の中で突っ込みつつ、 男の娘のプライドを守るため 訂正できない夜碧。 「やっぱり、ラーメンは最高ですねッ!!」 「おぅ、嬢ちゃんもラーメン好きか?」 「…………………………はい、」 やっぱり、 多分、 親切なおじさんの一言に 『夜碧は男ッ!!』 懲りずに 熱々ラーメンを食しつつ 心の中で叫ぶ 夜碧さんのお姿が、 その日、 某有名ラーメン店の 店内にありました。
/18ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加