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昨日までは、
何事も無い平穏な一日だった。
この【えぶりすた】と云う
言葉と空想と創作の意思が
溢れる電脳世界で。
彼はただのクリエイターであり
ただの読者であろうとしていた。
それが、
『こんな事…あるはずがないッ!!』
何度目かになる
現実への否定の叫び。
たった一日。
いつも通りに学校へ向かい。
大人達からすれば
下らない内容だけれど、
友人達と駄弁り、笑い、騒ぐ。
退屈だけど、
在り来たりな平穏の日常が、
彼にはあった。
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