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その効果は絶大だったようで、知り合いだった子からデートのお誘いがあったりもした。
紳士である弘は彼女がいることを理由に丁重にお断りしたが。
そのことを葵に伝えると、「今さら弘君の良さに気付いたって遅いもんね。弘君は私の物だから」と胸をはりながら、どこか誇らしげに言っていた。
そんな姿に、弘は葵のことをとても愛おしく思うのだった。
それまでも平穏な人生を堪能してきた弘だったが、その平穏にささやかな幸せを与えてくれる葵の存在が、弘にとって大切な物だった。
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