第10話

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--8.苛立ち-- 逢沢は一体何なんだよ… 家に帰っても悩まされる。 全く,困ったもんだ。 いきなり好きとかふざけてんのかって。 何かの罰ゲームに決まってる,絶対そうだ。 な,何その気になってんだよ俺…! ばかだったわよし,忘れよ。 そう思い眠りに就こうとするが,忘れられないのである。 明日からきっと気にするわ逢沢の事。 花月も逢沢もほんと何なんだよ。 「ああああ!!!!」 凄く苛々する。 花月が仮に逢沢の事が好きだったとしたら 俺に逢沢と付き合うようには言わないよな。 んで翌日に逢沢に告白されるなんて。 もう訳わかんねぇ… 逢沢,御前は何がしたいんだよ。 それに花月も花月だ。 もしかしたら,今まで生半可な気持ちで付き合っていたのかもしれない。 そう思うと悲しいな。 ベッドに横になる。 それに,逢沢さん幾ら帰国子女だからとはいえ,馴れ馴れしすぎないか?? それともああいう文化なのだろうか。 不覚にもときめいてしまった俺も俺だ。 相手は男だぞ? それに普通,俺が女の子にいう言葉だぞ? それを逢沢に言われるとか…俺終った。 もしこれが噂になってみろ,俺の描いていた薔薇色の高校生活に休止符が打たれるに決まってる。 「いやあああああああああ!!!!」 部屋で絶叫してしまった。 まだ高校入学して間もない頃だ。 此れから友達作りに励むところだ。 もし,これがきっかけで友達が出来なかったら… 逢沢を全力で恨むだろうな。 噂になってない事を祈るけど… いつの間にか,眠りについていたようだった。
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