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ジリリリリリリリリ
バン、と目覚ましを叩いて止め、男は眠気眼を擦りながら起きあがる。
「ふぁ~あ…、眠い…。」
男の名前は魔霧断(まきりだん)。長身で細身な体型、顔は整っている方だが目つきが悪い為怖がられている。
「学校にいく準備しなきゃな…」
ダンは今年から高校1年生となる学生だ。
ダンが入学する黒原学園では、魔力や化け物、騎士や剣(つるぎ)等を用いての戦争行為の訓練を授業に導入している。
何故そんな授業が導入されてるかというと、今この日本では多くの学校多くの学生が己が宿す魔力や精霊と共に学校同士生徒同士で戦争を起こすことが日常となっているからだ。
「断~!そろそろ起きなさ~い!」
「もう起きてるよ!」
一階からの母、魔霧輝(まきりひかる)の声に答え、着替え終わったダンは階段を降りリビングに入る。
「今日から高校1年でしょ?頑張りなさい」
そう言って弁当箱を渡してくれた。
「ん、ありがと。行ってきます。」
「行ってらっしゃい」
断は一通り言葉を交わし、家を出て黒原学園への通学路を辿る。
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