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「姉御、ここはまず行動をするのが一番の解決策かと」
そう提案するアスカにユズは頷く。
「そうだな、私もそれに賛成だ。
カトライト、エアルは?
因みに今回は、キィとスイの意見は殆ど考慮する気はない」
その言葉にスイはゾッとする。
心配していたり気丈なフリをしているが、内心はきっと怒っているのだろうと。
思い返せば鎖を斬る時、ユズは少し離れたところで一言も口にしていない。
本を開く瞬間に真っ先にキィを庇うために走り出したのもユズだった。
そう思えば、自分は危機管理能力に欠けているのかもしれない。
「俺も賛成だ」
「私もですね。ここにいても状況は変わりませんし」
よし、と頷いたユズは二人に街の方まで案内するように頼む。
六人は警戒を怠ることなく進み始めた。
───by 雷電
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