第2章

2/13
前へ
/13ページ
次へ
第2章第1話 伝説の種族の力 戦はバラサイクの一方的な展開となっていた。 その理由がクラシアとエルザだった。 「ほらほらどうしたのよ。まだまだ足りないわよ」 クラシアは笑顔で自慢の双剣を使って次々と敵を倒している。 ある人は心臓を刺されて、ある人は首をとばされ殺されていた。 「駄目だ、強さがデタラメすぎる。一度逃げて、あの人に助けを求めよう…」 「馬鹿野郎、そんなことしたら、あの人に殺されるぞ。大勢で囲んじまったらいいだろ。早くいって来い」 隊長らしき人が兵士達に怒鳴った。 すると兵士達は覚悟を決めて、20人ほどでクラシアに向かってやけくそに走った。 しかしその勢いはエルザによって消された。 「ライトニングソード!」 エルザが魔法を唱えると、上空から何本もの雷の剣が落ちてきた。 エルザの魔法は兵士達を捉え、クラシアに走ってきた兵士達は一瞬でちりとかした。 「流石ねエルザ。頼りになるわ」 クラシアはエルザに笑顔で言うとまた兵士を次々と倒していく。 「凄いですね2人とも」 アイズは感心したように言った。 「まぁ2人とも特別だからね」 「何が特別なんですか?」 アイズの質問にオーラルは自慢げに言った。 「クラシアはヴァンパイアの国の王で、エルザはエルフ4大賢者の1人なんだ」 「凄いですね!そんな人達だったなんて何か嬉しいです」 アイズは目を輝かせながら続けた。 「クラシアさんの双剣とか凄いですねかっこいいですよね。でも僕エルザさんの魔法の方が凄いと思います」 オーラルはアイズの言葉に少し苦笑いをした。 「確かにエルザの魔法は凄いが、僕はクラシアの双剣の方が怖いよ」 「そうですね。確かにあの早さは怖いです」 「あんなので驚いてたら駄目だよ?クラシアは10分の1位しか本気だしてないのに」 オーラルの言葉にアイズは驚いた。 「本当ですか?僕目で追えませんよ」 アイズの言葉にオーラルは笑った。 「確かにあの早さを人間が肉眼で見るのは不可能だね」 オーラルは笑いながら続けた。 「僕達が話している間にそろそろ戦が終わりそうだ。僕達の勝ちで」 オーラルはアイズに笑いかけた。 「そうですね。そろそろなんか勝ちそうな気がします。僕のあの時の感じは本当になんだったんですね?」 アイズはオーラルに笑いながら言った。 「多分悪い事ばかり考えていたから変な事が頭によぎっただけだよ。
/13ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加