第2章

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ろう。あまり気にしない方がいいと思うよ」 オーラルはアイズに優しく言った。 「そうですね。もう忘れることにします」 アイズはそうオーラルに言って自分の頭の中で同じことをを何回も言っていた。 「大丈夫だ。僕の思い違いなんだ。気にするな」 アイズは何度も言ってからオーラルに言った。 「今日は勝った祝いにパーティでもやるんですか?」 「そうだね。今日はそれ位はやろうか」 アイズとオーラルはもう勝ったことを前提に話していた。 しかしアイズは頭の中でまだずっと考えていた。 「なにか嫌な予感がする。当たらなかったらいいけど…」 アイズが考えていると敵陣の1番後ろにとても強力な力がオーラを持つ人影が動いた。 アイズが人影を見た同時刻にクラシアとエルザは相変わらず敵を倒していた。 戦いが始まって1時間位は経っているのだが、クラシアとエルザは疲れている様子が見られなかった。 「どうしたの?もう来ないのかしら?」 クラシアが言うと兵士達は「ひぃ」と言って逃げようとした。 しかしエルザの魔法が兵士達を逃がさなかった。 「ファイアーフェニックス!」 エルザが魔法を唱えるとエルザの周りに1羽の炎の鳥が現れた。 エルザが兵士達の方を指指すと炎の鳥は兵士達に向かって突っ込んだ。 炎の鳥が兵士達に当たると兵士達は一瞬にしてちりとなった。 2人が次々と兵士達を倒していくのを見てさっきまで威勢の良かった隊長らしき男が体を震わせながら言った。 「ダメだ…俺まで殺されてしまう。1度撤退だ!」 男は言うと後ろを向いて走ろうとした。 しかし男が後ろを向く前に後ろをから声がした。 「どこに行くんだい?」 全てを無にしてしまうような声の持ち主がいた…そう魔人だ。 男は後ろをゆっくりと見て声の持ち主を見て土下座をして言った。 「すみません!決して逃げようと思ったわけでは…」 魔人は男を見下したように見て言った。 「自分で言ってるじゃないか。いいから死ねよ」 魔人は言うと土下座をしている男の頭を踏み潰した。 男の頭はグチャと音がして消えた。 魔人は男の頭を踏み潰した後に兵士達に向かって冷たい声で言った。 「こうなりたくなかったらちゃんと戦うんだよ?」 魔人は言うとクラシアの方に歩いていった。 クラシアも魔人に気づいて魔人の方に体を向けた。
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