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魔人はクラシアに向かって話しかけた。
「やぁ、凄いね君見てたよ、名前は何て言うの?」
魔人の言葉にクラシアは馬鹿にしたように言った。
「人に名前を聞く時は自分から言えば?」
クラシアの言葉に魔人は少し笑いながら言った。
「今から死ぬ人には言えないなあ~」
クラシアは魔人の態度に気に入らなかったのか怒りながら言った。
「へぇ~じゃあ私も言わないわ、今から死ぬ人には」
クラシアと魔人が目で火花を散らせていると魔人がいきなりアイズとオーラルがいる所を「んっ?」と言って見た。
そして震えながら言った。
「何だあの世界を壊す程のオーラは…」
オーラルは魔人の視線に気づいてアイズと一緒に魔人の所まで歩いて来た。
そして5分程で魔人の前までやって来た。
「やぁ君だね、凄いオーラの持ち主は…けど君人間だよね?」
ローラスは忘れていたかの様にアイズに言った。
「自己紹介が遅れたね。僕はローラスって言うんだ。よろしくね」
「私の時は言わなかったのに…」
クラシアは不機嫌そうに言った。
「あぁごめんね。君の戦いを見てたら熱くなっちゃってね言えなかったんだ」
ローラスは「あーあ僕の悪い癖だよ」と笑いながら言った。
しかしすぐに真剣な顔になって言った。
「僕は君と戦いたいな。けど先にこのヴァンパイアちゃんと戦わなきゃだめだから倒してからね」
ローラスは言うと腰から黒い剣を抜いた。
「これは僕のお気に入りなんだ。特に特別な力はないよ」
「黒い剣とはまた悪趣味ね」
「おいおい、僕の剣を侮辱しないでくれよ」
ローラスは少し笑いながら言った。
クラシアはローラスのことを気にせずに言った。
「どんな剣を使っても私は負けないわ。それにさっきのヴァンパイアちゃんって言ったのも気に入らないし、死で償ってもらおうかしら?」
クラシアは言うとオーラを一気に上げた。
「いいね、やる気満々じゃん!僕も本気でいくよ!」
ローラスもオーラを一気に上げた。
「大丈夫ですよね?クラシア」
「大丈夫だよ。クラシアは最強さ!」
オーラルの笑顔にアイズは安心したように言った。
「そうですよね。さっきの戦いを見てたら大丈夫ですよね」
「ああ、安心して見てたらいいよ」
アイズはオーラルが言うと無言で頷いて2人を見た。
アイズが見るのを待っていたかのように、アイズが見た瞬間戦いは始まろうとしていた。
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