第1話

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いつもと同じ朝。 いつもと同じ駅。 いつもと違うのは私の体調だけだった。 (お腹痛い…) そう、女の子の日がきてしまった。お腹は痛いし、身体はだるい。若干、頭痛もしてきた気がする。 「最悪だー…」 ため息混じりにそう呟いて階段を上る。あと一段でホームというところで誰かとぶつかった。 「わっ!?」 どんっという音と共に私はバランスを崩した。 (あっ、ヤバい…) 傾く身体と視界。咄嗟に目をつぶってしまう。それと同時に引っ張られる腕の感覚。 「…っぶねー…」 少し焦った呟きが上から聞こえた。
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