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いつもと同じ朝。
いつもと同じ駅。
いつもと違うのは私の体調だけだった。
(お腹痛い…)
そう、女の子の日がきてしまった。お腹は痛いし、身体はだるい。若干、頭痛もしてきた気がする。
「最悪だー…」
ため息混じりにそう呟いて階段を上る。あと一段でホームというところで誰かとぶつかった。
「わっ!?」
どんっという音と共に私はバランスを崩した。
(あっ、ヤバい…)
傾く身体と視界。咄嗟に目をつぶってしまう。それと同時に引っ張られる腕の感覚。
「…っぶねー…」
少し焦った呟きが上から聞こえた。
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