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彼の村はあの獣道の先にある村だった。皆裕福とは言えなかったが、活気の溢れる所だった。
そんな村の中に彼の家があった。
彼は小さな私の手を引き、家の戸を潜った―――――――
それからの生活はとても充実したものだった。
料理や掃除、洗濯などの家事をこなす事が私の生き甲斐になり、他にやることと言えば御爺様の研究の手伝いぐらい。それだけでも、私にとっては毎日が楽しくて仕方がなかった。
―――――でも、そんな楽しくて平穏な日々は簡単に崩れ去った―――――
―――――御爺様が亡くなった
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