壊れた日

4/7

12人が本棚に入れています
本棚に追加
/18ページ
彼の村はあの獣道の先にある村だった。皆裕福とは言えなかったが、活気の溢れる所だった。 そんな村の中に彼の家があった。 彼は小さな私の手を引き、家の戸を潜った――――――― それからの生活はとても充実したものだった。 料理や掃除、洗濯などの家事をこなす事が私の生き甲斐になり、他にやることと言えば御爺様の研究の手伝いぐらい。それだけでも、私にとっては毎日が楽しくて仕方がなかった。 ―――――でも、そんな楽しくて平穏な日々は簡単に崩れ去った――――― ―――――御爺様が亡くなった
/18ページ

最初のコメントを投稿しよう!

12人が本棚に入れています
本棚に追加