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只1つ、はっきりと理解したことがある。
―――――今後も研究を続けていく必要がある。―――――
御爺様がこのノートへ最後に書いた言葉だった。
私でも分かった、まだ御爺様はこの研究を完遂しきっていない。
その時、私は思った。
―――――この研究を終わらせよう―――――
どんな研究か分からない。私も御爺様のように死んでしまうかもしれない。でも、それでも…………
私は、このノートに彼の面影を感じた。まだ研究は終わっていない、全てを調べ上げ謎を明かしこの研究を終わらせたい。
そう私に訴えかけているようだった。
私はすぐに身支度を始めた。
黒を中心にした服とスカート。それに対になる白いフード。お気に入りの物に着替えた。
嘗て御爺様が使った長刀。東方から伝わったとされる武器で、切れ味は抜群。日頃から手入れした甲斐があり、すぐにでも使える状態にあった。
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