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村を出て数日……
特に行く場所もないカナンは、ダンクと出会った森を進んでいた。
森は存外深く、すぐには抜けることが出来なかった。
当たりは暗くなり、また何度目かの夜が森にやって来た。
また野宿………、そう彼女が思ったその時。カナンを覆う、大きな影が現れた。
すぐに振り向くとそこには大きな館が。形と大きさから城とも呼べる情景だった。
「(野宿よりは……)」
そう思ったカナンは館へと歩き始めた。
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