第1話

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私は五年間お母さんに暴力を振るわれた・・・ それは現在進行形でもある・・・ 最近お母さんは、薬に手を出した・・・ お母さんの目は朦朧としていて暴力を振るうたびに、 「あんたなんか生まなきゃよかった!死ね死ね死ね死ね・・・」 じゃあ何で生んだのさ! いらないんだろ!! なんで私は・・・生きているんだ・・・ 何度、道路に飛び出しただろう。 何度、ロープを手に取っただろう。 何度、高いビルから下を眺めただろう。 他にもたくさん死ぬ方法を考えた。 ・・・でも弱い私は、死ねない。 道路に飛び出す勇気がない。 首を絞める勇気がない。 ビルから飛び降りる勇気がない。 「もうすぐ家に着くなー・・・」 あと数分しなくてももうすぐ私の家に着く。 3・・・2・・・1・・・ 「きゃーーーーーーーーーーーーーーあぁぁぁぁぁ」 今日も、いつもと同じ悪夢が始まる・・・ ドギ        バギ                 ドガ (ああ・・・もう痛くもないや・・・すごいわー・・・) こんな状況でもこんなのんきなことを考えている私って。
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