第1話

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いつの間にかコンビニについた。 そこには、なかなか見れない光景があった。 コンビ二の前に大量のバイク。 そしてカラフルな頭の男たち。 私の元仲間たち。 ドクッドクッドクッ 「ッ・・・・・」 何でここにいるの? 貴方たちのたまり場はもっと西側でしょ? 下っ端だけどわかる・・・ 彼らは、手の甲に刺青をしていた。 それは、彼らの証。 暴走族 紅龍 (コウリュウ)の証。 すこし遠いがちがうコンビニへ行こう・・・ これは、わたしの過去のお話・・・ ~・~・~・~・~・ 2年前~ 私は、お母さんの暴力が耐えられなくて家から逃げ出した。 家から逃げ出しても、なぜか私はすぐに見つかってしまう。 見つかったら前よりも状況がひどくなる。 だがときどき懲りずに家出することは結構ある。 覚えては、いないが1回や2回じゃないだろう。 今日はパーカーのフードを深くかぶり商店街の裏を歩いた。 危ない事は承知だが、表を歩くともっと危ない。 お母さん何時もどこにいるかわからない。 だから、通るはずのない商店街の裏を歩いているのだ。 ・・・そういえば今日、雪ふるっていってたなー・・・ もう少し暖かい服装で来ればよかった。 雪が降り始める。 得にする事がないので、そこら辺に座ってみた。 そしてなぜか、私の前に知らない男がポケットに手を入れて話しかけてくる。 「おい」 「・・・」 「お前だよ」 「・・・何」 「・・・寒くないか?」 「・・・・・・・は?」 何だ?この男 確かに寒いが・・・ 「心が冷たくないか?」 一瞬すべてが止まったかのようだった。 さっきの「寒くないか?」は、天気のことじゃなくて私の心の事を言っているのか。 「お前・・・死んだような目してる」 びっくりした。 そんな事言われたことなかったから。 「なぁ・・・俺の家来ないか?」 「・・・は?」 間抜けな声をつい出してしまった。 「暖かいぞー」 「何で・・・」 「お前のようなやつらばっかりだ」
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