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いつの間にかコンビニについた。
そこには、なかなか見れない光景があった。
コンビ二の前に大量のバイク。
そしてカラフルな頭の男たち。
私の元仲間たち。
ドクッドクッドクッ
「ッ・・・・・」
何でここにいるの?
貴方たちのたまり場はもっと西側でしょ?
下っ端だけどわかる・・・
彼らは、手の甲に刺青をしていた。
それは、彼らの証。
暴走族 紅龍 (コウリュウ)の証。
すこし遠いがちがうコンビニへ行こう・・・
これは、わたしの過去のお話・・・
~・~・~・~・~・
2年前~
私は、お母さんの暴力が耐えられなくて家から逃げ出した。
家から逃げ出しても、なぜか私はすぐに見つかってしまう。
見つかったら前よりも状況がひどくなる。
だがときどき懲りずに家出することは結構ある。
覚えては、いないが1回や2回じゃないだろう。
今日はパーカーのフードを深くかぶり商店街の裏を歩いた。
危ない事は承知だが、表を歩くともっと危ない。
お母さん何時もどこにいるかわからない。
だから、通るはずのない商店街の裏を歩いているのだ。
・・・そういえば今日、雪ふるっていってたなー・・・
もう少し暖かい服装で来ればよかった。
雪が降り始める。
得にする事がないので、そこら辺に座ってみた。
そしてなぜか、私の前に知らない男がポケットに手を入れて話しかけてくる。
「おい」
「・・・」
「お前だよ」
「・・・何」
「・・・寒くないか?」
「・・・・・・・は?」
何だ?この男
確かに寒いが・・・
「心が冷たくないか?」
一瞬すべてが止まったかのようだった。
さっきの「寒くないか?」は、天気のことじゃなくて私の心の事を言っているのか。
「お前・・・死んだような目してる」
びっくりした。
そんな事言われたことなかったから。
「なぁ・・・俺の家来ないか?」
「・・・は?」
間抜けな声をつい出してしまった。
「暖かいぞー」
「何で・・・」
「お前のようなやつらばっかりだ」
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