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「で、そのミカエルがどうしたんだよ?」
「実は、ミカエル先輩は仕事を持ってきたんです。 内容はある世界に、今までに類を見ない大きな歪みを観測したから姉さんだけその世界に行って、歪みを修正してこい……と」
「マジか!? 大変じゃな……ガヴリエルだけ?」
「そうなんですよぉっ!」
「うおっ!?」
頭に?マークを浮かべていた俺だったが、ガヴリエルの突然の豹変に仰天する
な、何だ何だ何だ!?
「あんのクソッタレ上司はですねぇ! ちょ~っと遊び過ぎただけだってのに、私にこんなクソめんどくさい事を押し付けやがったんですよぉっ! しかもなんて抜かしやがったと思います!? これ行かなかったら給料全部カットとか言いやがったんですよ!? ふざけんのも大概にして欲しいってんですよ! ファッキン畜生めぇっ!」
こいつ、可愛い顔してスゲェ事を口走るなぁ……よっぽど給料カットが嫌なのか。 完全に自業自得だけどな
まぁ取り敢えず、泣きながら絶叫するガヴリエルは一旦放っておこうか……
「つまりアレか。 仕事サボってたから仕事しないと給料全部カットを言い渡されたと」
「えぇ、まぁ……」
「成る程な。 それで?」
「はい?」
「いや、はい? じゃあねぇだろガブリエル。 お前の姉が自業自得なのは分かったけどよぉ? 一番肝心な事を聞いてねぇんだけど?」
「一番……肝心な?」
「何で、俺を天界に連れてきたのかって話だよ」
よくよく考えてみたらよぉ? 今までの話で俺が関係してる話は、俺は既に死んでるって事だけだったし
だったら直接天国送りで良い筈だ。 なのに何で俺は天界に来てんだ? それが凄く気になった
俺の問いにガブリエルは暫く目を泳がせた後、まるで意を決した様な顔で言った
「あの……薫さん。 今から言う事に、絶対に怒らないで下さいね?」
「……は?」
一体何にキレると言うんだろうか? ちゃんとした理由ならキレる訳ねぇと思うんだが……
「えっと……薫さんを天界に呼んだ理由はですね? ……貴方にもこの仕事を手伝って欲しいと、姉さんが言ったんです」
「はい?俺も?」
「そうなんですよ」
聞き返すと、ガブリエルの代わりに漸く立ち直ったのかガヴリエルが話を繋げる
「もうアレなんですよ。 正直一人で異世界を回って歪みを探して修正しに行くのは、かなり重労働でもあるんですよ。 だから“ストレス発散と八つ当たり”する為の相棒が欲しかったんです」
……はぁっ!?
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