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「お前! 今何つった!?」
「いや、だからストレス発散と八つ当たりする為のサンドバックが欲しかったっつってんでしょうが」
このロリ天使、見た目によらずとんでもない事言ってねぇか!? しかも明らかにさっきより酷くなってるしよぉ!
「お前……たったそれだけの理由で俺を此処に連れてきたのか!?」
「当たり前じゃあねーですか。 誰か良いサンドバックは居ないかと捜してたら、丁度自殺しようとしてる貴方が居たから丁度良いやと思って自殺を手伝ったんですよ?」
「あの時押したのお前だったのか!?」
「良いじゃねーですか。 どうせ死ぬなら私の奴隷として、異世界で第二の人生送るのも一興ですよ?」
「どっ!?」
もう絶句したよ。 天使がまさかの奴隷発言だぜ?
「とーにかくです! どうせですから改めて貴方に聞く事にします」
そして、この鬼畜外道天使はこう言ったのさ
「貴方、悪いんですが私と異世界に行ってくれません? 勿論奴隷として」
「ふ ざ け ん な !」
此処で始めの質問に戻る訳さ
しっかし、こいつはホントに天使なのか? 可愛らしい顔して口から出るのは奴隷だサンドバックだと、まるで俺を道具みてぇに!
「何嫌がってんですか! 貴方にはもう拒否権なんざねーってのに」
「お前……神様だからって人を何だと思ってんだよ!」
「奴隷or家畜ですが何か?」
「~~~~~~~ッ!?」
こいつ、真顔で言い切りやがった……!
「ほら、さっさと準備して下さいな。 ちゃっちゃと終わらせたいんですからね」
「ホントにふざけんのも大概にしろよお前! 誰がお前なんかと行くか! 死んでもお断わりだ!」
こんなのやってられないと思った俺は外方を向く
生前も父親の所為で、奴隷みたいな生活送ってたのに、死んでも奴隷とか……絶対にやらねぇ!
「ったく、めんどくせー奴ですねぇ? 仕方ないです……ねッ!」
ズガンッ!
「…………ッ!?」
最初は何が起きたのか分からなかった
徹底抗戦を決めた俺に対し、ガヴリエルが深い溜め息を一つした瞬間、俺の頬を何かが掠めたんだ
「全く、口答えばっかりするから、そんな目に遭うんですよ? 次は当てますから」
数秒経って漸く俺は何が起きたのか、ガヴリエルの手に握られた物で理解した
ガヴリエルの手には……身体に不釣り合いな、銀色の拳銃が握られていたのだ
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