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ほっといてよ
漆黒の闇、その中に私はいた
辺りはただ暗いだけのはずなのに、訳のわからない何かに脅え、ただ焦っていた
ほぅと光が見えた
その光が遠いのか近いのかさえもわからずに
光を目指して 光を求めて
気がついた時には、私は走り出していた
光が徐々に大きくなり、身体があたたかいものに包まれたような感覚に涙が出そうになる
もうすぐだ
もうすぐ光に手が届く
手が光に触れようとしたとき
光はぬりかえられるように闇の中へと消えていった
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