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まだシワがない新しいセーラー服に袖を通して分厚いメガネをかけた
胸まである黒くて艶のある髪を櫛でとかしながら、適当に2つ結びにする
高校2年生になった私は、5月下旬の今日から母の地元の私立星ヶ丘高校に
季節外れの転校生として通うことになったのだ
キッチンに行くと母が朝ごはんを作っていた
何気なく椅子に座ってボーっとする
「佳織、今日帰り遅くなるから、ご飯自分で作ってねあっそれと、学校着いたら職員室に向かうのよ?」
「わかってるって」
母の言葉に適当に返しながら並んだご飯を頬張った
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