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辺りを見渡してもなにもない。
しばらくここがどこなのかを考えていると、なにかが近づく音がした。
「おい、誰かいるのか!」
そこには宇宙人らしき生物が立っていた。身長は100cmといったところであろうか。
「われわれ宇宙人はこの世界を征服するために来た。」
(だからなんだ。)
そう思った。
「これから貴様という人間にある特別な力をやろう。」
(うわ~、宇宙人生意気。)
そう思った。
「っでどんな力なんだ?」
すると宇宙人は俺の右腕をつかんできた。その手は冷たく正直気持ち悪かった。
「この右腕に触れたものを操るという能力だ。」
するとなぜか右腕になにかしらの違和感が出てきた。
「もう使えるのか?」
適当に右腕を動かしてみる。
「ああ、もう貴様は普通の人間とは違うんだよ。」
(そろそろ黙ってくれないかな。)
俺はそう思いつつ、その宇宙人の頭をつかんだ。
「ついでに不死身にしてくれよ。」
そうして俺は不死身になった。
(ってかいつ地上に戻れるんだよ。)
「おい、早く地上に戻せよ。」
するとまたすさまじい光を解き放した。
「またこのパターン!?」
気がつくとベットで寝ていた。
(夢だったのか。)
そう思いながらハサミで軽く指を切って見た。すると傷口がだんだんふさがれていった。
「マジかよ。これ不死身っていうより再生力早いだけな気がするけど。」
次に俺のぬいぐるみを操れるかどうかを試してみた。
「クマ、動け。」
するとそのクマのぬいぐるみは動き出した。
そこで俺は気づいた。
「解除はどうやるのか知らない。」
適当に言ってみる。
「リセット、解除、エンド。」
しかしなにもない。ただ平然とクマのぬいぐるみが立っている。
「わかんねぇよ、オフとかかな。」
するとクマのぬいぐるみは倒れた。
「オフって言えばいいのか?」
再び右腕で触れて動かしたあとに、
「オフ。」
と言うと止まって倒れた。
俺はやっとこの不思議な能力を理解した。
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