第1話

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辺りを見渡してもなにもない。 しばらくここがどこなのかを考えていると、なにかが近づく音がした。 「おい、誰かいるのか!」 そこには宇宙人らしき生物が立っていた。身長は100cmといったところであろうか。 「われわれ宇宙人はこの世界を征服するために来た。」 (だからなんだ。) そう思った。 「これから貴様という人間にある特別な力をやろう。」 (うわ~、宇宙人生意気。) そう思った。 「っでどんな力なんだ?」 すると宇宙人は俺の右腕をつかんできた。その手は冷たく正直気持ち悪かった。 「この右腕に触れたものを操るという能力だ。」 するとなぜか右腕になにかしらの違和感が出てきた。 「もう使えるのか?」 適当に右腕を動かしてみる。 「ああ、もう貴様は普通の人間とは違うんだよ。」 (そろそろ黙ってくれないかな。) 俺はそう思いつつ、その宇宙人の頭をつかんだ。 「ついでに不死身にしてくれよ。」 そうして俺は不死身になった。 (ってかいつ地上に戻れるんだよ。) 「おい、早く地上に戻せよ。」 するとまたすさまじい光を解き放した。 「またこのパターン!?」 気がつくとベットで寝ていた。 (夢だったのか。) そう思いながらハサミで軽く指を切って見た。すると傷口がだんだんふさがれていった。 「マジかよ。これ不死身っていうより再生力早いだけな気がするけど。」 次に俺のぬいぐるみを操れるかどうかを試してみた。 「クマ、動け。」 するとそのクマのぬいぐるみは動き出した。 そこで俺は気づいた。 「解除はどうやるのか知らない。」 適当に言ってみる。 「リセット、解除、エンド。」 しかしなにもない。ただ平然とクマのぬいぐるみが立っている。 「わかんねぇよ、オフとかかな。」 するとクマのぬいぐるみは倒れた。 「オフって言えばいいのか?」 再び右腕で触れて動かしたあとに、 「オフ。」 と言うと止まって倒れた。 俺はやっとこの不思議な能力を理解した。
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