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「フハハハハ!
まだ常闇の狭間にいたとはな!?
ルーンブレイドよ!!」
〝!?誰?
この声…聞いたことある気がする…〟
抱き合う二人の間を割って入るかの様に、現れた少年。
漆黒の髪を掻き上げ、二人を見下す様に見つめている。
〝学生服にマント?
中2病なのね…このご時世に…〟
玲奈は警戒し、由奈を守るように抱き寄せると少年を怪訝な目で睨みつける。
「フハハハハ!!
警戒することはない!ルーンブレイドよ!
我はダークエンド!
この世界の支配者である。
今一度問おう。
ルーンブレイドよ。我と共に組まぬか?」
〝!?。
この声!!刹那を殺した蚊!!!〟
玲奈はとっさに由奈の腰元から銃を抜くとダークエンドに銃口を向け、歯を噛み締めた。
「まっ!!待つのだ!
ルーンブレイド!
早まるな!!。我は貴様の恩人だぞ!!!」
〝うるさい!蚊!
よくも刹那を…〟
涙ぐみ震える手を必死に抑えようとする玲奈。
ダークエンドは仰け反る様に震えながら、一歩一歩ゆっくり後退する。
「ぷはぁっ!待って!!おねぇちゃん!!」
〝!?〟
「眼帯のお兄ちゃんは悪い人ではないよ!!
おねぇちゃんを助けてくれたの!!」
〝えっ…〟
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