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由奈は必死に玲奈から抜け出すとダークエンドをかばう様にたった。
「駄目だよ！おねぇちゃん。
おねぇちゃんが言ったんだよ！！
人を殺したら人じゃなくなるって！！」
〝人？だってこいつは蚊…〟
玲奈は銃を下ろすとホワイトボードに持ち替え由奈と会話を始める。
（由奈ちゃん！どいて！
そいつは妹の敵！！
正体は巨大な蚊なの！！！
危ないから下がって！！）
「蚊！！？
我を蚊というのか！！！
我は蚊ではない！！
落ち着くのだ！！」
ダークエンドの瞳は涙ぐみ、左目を隠している眼帯まで滲んでいる。
「何を言っているの？
おねぇちゃん！！
お兄ちゃんは蚊じゃないよ？
人間だよ！！！
そのペンやボードだって、話したらお兄ちゃんがくれたんだよ！」
〝そ…そうなんだぁ…〟
ホッとした様にホワイトボードを置き俯く玲奈。
同時に由奈とダークエンドもホッとした様に崩れ落ちた。
「なんという女だ…
さすがの我も肝を冷やしたぞ…」
（ごめんなさい。
先程見た夢に出た蚊と同じ声で同じ事を言っていたので…）
玲奈はボードに書くと恥ずかしそうにボードに顔を隠しダークエンドに見せた。
「うむ…寝ている相手に話しかけた我も我と言う訳か…」
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