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(本当にごめんなさい…
私は玲奈と言います。
あなたは?)
「うむ、それがこの世界の仮の名か、ルーンブレイドよ。
我はダークエンド!」
(いや…そっちじゃなくて…)
「仮の名の方か?
…。……たるだ…」
(え?)
「えぇ~い!本城弥だ!!
一度しかいわん!もういわんぞ!!」
ダークエンドこと弥は恥ずかしそうに顔を背け赤面する。
〝そっ…そんなに恥ずかしい名前だった!?…〟
どうやら、彼にとって本名を知られる事が最も恥辱的な事だったらしい。
玲奈は少し面倒なやつだなと思う。
「我の仮の名を知ってしまった以上、ただで帰すわけにいかなくなった。
ルーンブレイドよ!我が伴侶と…」
(却下…)
「ぬおっ!?
わ…我にこれ程のダメージを与えるとは…」
「……何やってるの?…お兄ちゃん…」
いきなり告った上、振られ傷ついている弥に、由奈までも冷たい目線を送る。
「くっ…リトルマドモワゼルまでも…」
より深く傷ついた弥は立ち直れない様でまるで芋虫の様にへたり込む。
「…なんかお兄ちゃん可哀想かも…
おねぇちゃん…お兄ちゃんとけっこんしてあげて?」
(いやよ!
そんな蚊の様な男…
でも…先程の話、悪い話ではなさそうね。
わかったわ。協力していきましょう。)
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