幸せ探しの化学式
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「そういえば1号。」 「はい。」 「昨日私が言った事覚えてるかしら。」 「はい。」 「そう、なら国王とやらの憎たらしいスピーチでも聞きにいこうか。」 「憎たらしい。」 「ま、行きましょう。」 私は初めて1号の手を握り、高台へと向かった。 その1号の手は、とても冷たかった。 「あなたの手、とても冷たいのね。」 「はい。」 ◇「幸せ探しの化学式」◇
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