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朝、起きると1号は活動をしていた。
1号は一度充電をすれば、最高三日は持つ。
そんな1号は私に気付いたのか、振り向くと「おはようございます。」とだけ言い、再び前を向いた。
「1号、何をやっているの。」
眠い目をこすりながら1号に聞く。
すると1号は振り向きはせず、質問に答えた。
「お花に水をあげてます。
「ふぁぁ…そう。」
外を見ると、既に太陽は登っていた。
私にしては珍しい、寝坊というやつだ。
私はベッドから起き上がると、自分の机からノートとペンを取りだし、昨日書き忘れていた日記を書いた。
「1号、私が寝てる間に人は来たのかしら。」
「いえ、全く。」
「そう。」
玄関へ向かい、ドアを開け、外に出る。
息を思い切り吸うと、鼻に冷たい空気が入った。
そして息を吐き出すと、白い息が吐き出された。
パジャマ一枚だと流石に寒いが、ベッドに入り、火照った身体にはそれ位が丁度良かった。
「ご主人。」
不意に後ろから声がした。
「何かしら。」
「身体が冷えますよ、暖炉を付けましたから中へ。」
「そう、後で行くわ。」
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