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少し歩いたところにコインパーキングがあった。
直人くんはそこに入った。
初めて見る彼の車。
車に興味のない私は車種なんてよくわからなかったけど、その車は彼によく似合っていた。
料金を払って、彼は運転席に、私は助手席に乗り込む。
黒いシート。
飲みかけのドリンク。
…煙草の匂い。
座席に座るとスカートの裾(スソ)が少し上がる。
私は果歩とは逆に少し丈の短いワンピースだったから。
私は彼に気付かれないようにスカートの裾を小さく引いた。
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