第2話

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「――何だか、お前みたいだろう?」 「えっ!?」 一瞬、ゾッとした。 子供が発した一言は、五歳の子供の声とは思えないほど、地の底から聞こえるように重たく響いた。 「お前な、大人をからかうなよ」 大方、変声機か何かを使っているのだろう。ガキが考える悪戯だ。 そう思い直して隣を見る。
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