第2話

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「そうだったなぁ。交通事故だった。だからって、何に困っているんだぁ?いくら親よりも先に逝くのが親不幸だからって、タケルみたいな良い子が天国に行けなかったんか?」 何なんだ。このババァ、おちょくってるのか? 困惑しているのが分かったのか、チーフが顎で警官役に代わるように指示を出す。 「ば、婆ちゃん。ちょっと待って。警察に代わるから」 「警察?ソイツは閻魔様の使いかい?」 サッパリ理解できないまま、警官役に受話器を渡した。 天国だの地獄だの。老人て奴は何でこうもくだらないことを言うのだろう?
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