第2話

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ベンチに向かい歩いていると、五歳くらいの子供が一人。木の根元にしゃがみ込み何かを見ていた。 周りに親らしい大人は見当たらない。 「よう!何かあるのか?」 ガキの頃、ダンゴ虫やら蟻やらをこんな風に眺めてたっけ。 俺は隣にしゃがみ込み子供の瞳の先を見た。 見れば一匹の蟻。 「見ていて面白いから」 そう言って、蟻を器用に捕まえすぐそばで離す。
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