step2 言う通りにしろ

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私は髪をタオルで拭きながら、風呂場の戸を開けると、 ギョヘーーーッ!!! 「なっ!何で居るのぉ!!」 私はビックリして、しゃがみこむ。 「歯を磨いて、何が悪い」 ち、違うーっ!! 確かに脱衣場と洗面所が、同じ場所にあるのは分かる。 歯を磨いているのも分かる。 だけどさ!! 「いつから居んのさぁ!!」 永田は口に歯磨きの泡を、たんまりつけて言う。 「だいぶ前から」 「嘘でしょ!!」 「いや、本当に」 ヒエェェーーーッ!!! 頭ん中、真っ白。 いやいや頭ん中、それこそグチョグチョ。 うがいをして、永田は冷たく言った。 「早く服着て、部屋に戻れ」 「あの、あのさ…」 何て言えばいい。 うわっ、どうしよう。 「なんだよ…」 「変態!!」 私は慌てて、パンツを履いてブラを付け、パジャマを着る。 「今夜は冷えるみたいだから、暖かくしてさっさと寝ろよ」 えっ…何今のらしくない言葉…。 「おやすみ」 永田はわざと脱衣場の電気を消して、去って行った。 私は慌てて、電気をまた付ける。 おやすみだってさ。 まともな事も言えるんだ。 あの変態。
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