step5 勝手にしろ

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私はそこで仕事はもちろん、恋愛も人間関係もカルチャーショックを受けるくらい学んだ。 「あんたみたいな子は結婚しないで、仕事し続けていた方がいいよ!」 って、言われて。 その読みは当たっていた。 占い師みたいに人生経験豊富なオバサンの言葉は、この心に今も尚、染みている。 そんな職場を今も離れられずに、目下励んでおります。 パート勤めを終えて、トイレだけは入って、帰宅する。 そして永田が帰宅するまで、しばらくトイレは我慢。 アイツがアパートの前を通って行くのを確認して、トイレを借りに直行する。 確かに、アイツと休みは同じにしても、不便は不便なんだよね。 生理の時だとかは、とくに。 いつまで続くのかな…、この生活。 「俺と住んだ方がいいかも」 だってさ。 だったら、もっと優しくしてくんなきゃ。 あなたと住みたいわ~☆と思うような態度してくれなきゃ…って…。 怖い怖い。 どんな仕打ちが毎日行われるのか、想像できる。 言葉攻め…いつでも強引に無理矢理、あんな事やこんな事を…されちゃう? …でも、アイツのキス…凄くキモチよかった…。 口唇が…男のくせに、妙に柔らかくって…。 舌の絡め具合も、私に合わせてくれてるようだった…。 そりゃ、まぁ、年齢も年齢だから、色々と女経験はあるんだろうけど…。 …あっ…心が今…ふわっとした…。 ダメダメ、思い出したら何だか自然にまた同じモノを欲しがってしまうじゃないの。 また別れた旦那からメールが入る。 「今夜、会えない?」 永田との約束。 私は永田のキスで、もう会わないと決めたの。 だから、ごめんなさい。 「今夜はごめんなさい」 と返事をすぐに返す。 その3日後も、メールが入る。 「今夜はどう?」 私はすぐにメールで返事を返す。 「今夜は調子が悪くて、ごめんなさい」 一週間後、電話が掛かってきて無視をした。 翌日になると、また携帯電話の着信音が鳴る。 さすがに続けて無視はできない。
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