step1 全否定して躾てやる

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他にも言われた。 「俺の所有地に許可なく他人を入れたら、自分の首を締める事になるぞ」 って、友人を部屋に呼ぶなって意味なんだろうけどさ。 誰がこんなオンボロな部屋に呼ぶかー!っての。 あとは、 「俺の話を外でペラペラ話したら、自分の首を締める事になるぞ」 だとかね。 だったら、悪口言われないような態度しろ! って思うんだよね。 寝そべって、窓の外の永田の家を見る。 そんなアイツは、お爺さんの話によると、私と同じ歳。 暗い性格してるんだよね、陰湿っていうの。 オタクみたいな。 電気工の会社に勤めてるらしくて。 なんか、頭が固いっていうか、片寄ってるっていうのか。 とにかく、ひん曲がった嫌な性格してるんだよね。 でも、地主の金持ちのお爺さんの孫だからか、あの歳で一人で立派な一軒家に住んでいる。 あんま実は苦労してない男なんじゃないかな。 どうでもいいけど。 色白の薄い女みたいな肌をしていて。 地味にしぶい黒髪の短髪。 キリッとした上がり眉は、ちゃっかり手入れしているのか細目にカットされている。 つり目の一重まぶた、睫毛は真っ直ぐと長く伸びてて。 口唇はいつも、一直線に閉じられている。 声もセクシーで誘惑するような甘く低い声。 小顔で肩幅があって、モデルみたいな容姿なのに。 メチャクチャ、メチャクチャ、メチャクチャ!! 最悪なのが、実に勿体ない。 月に10万以内のお給料。 パート勤めだから。 家賃は15000円。 光熱費20000円。 食費15000円。 国に支払う料金が30000円。 スマホ料金15000円。 ガハッ!…キツイ。 何も残らない。 残るどころか、貯金まで手を出している。 怒っているとは言え、母が時々私に野菜を送ってくれるから、とても助かっている。 離婚したとは言え、別れた旦那が心配して夕食をおごってくれたり。
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