1人が本棚に入れています
本棚に追加
昔々あるところにおじいさんとおばあさんがいました。
おばあさんは川で洗濯をし、おじいさんは山に芝刈りにいきました。
ある時、おばあさんが川で洗濯をしていると、川の向こうから『どんぶらこ~どんぶらこ~』と大きな桃が流れてきました。
驚いたおばあさんはトランシーバーで山にいるおじいさんに『大きな桃発見。至急現場に急行せよ!!』と伝えました。
おじいさんは愛車のベンツで到着。サングラスを外し車から降りると、桃が目の前を通過するではありませんか!!
ビックリした二人は、その桃をよっこいしょと持ち上げ家に持ち帰ろうとしました。
しかし、大きすぎて家に入りきりません。
頑固なおじいさんは無理やり入れようとしましたが、桃が大きすぎて家が崩れました。
おじいさんとおばあさんは唖然としました。
その時、一羽のカラスが桃をつつきました。
すると桃が真っ二つに割れ、中からかわいい小さな男の赤ん坊が出てきました。
おじいさんとおばあさんはその桃の中身をくりぬき家の代わりにしました。
そして、その赤ん坊は桃を食べすくすく成長しました。
『名前は桃から生まれたからももじろうにしよう。』
そして、それから10年が経ちおじいさんとおばあさんもそろそろヤバイ頃、ももじろうは桃だけを食べ続け大人ほどに成長していました。
ももじろうはある日突然『オイラ、鬼ヶ島へおに退治に行くべ』と言いました。
おじいさんとおばあさんは心のなかで『親不孝め』と思っていましたが、ももじろうは老いた二人を置いてくわけにはいかないと一緒に連れてくことにしました。
最初のコメントを投稿しよう!