第1話

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雅人の時間は4年前のあの日から止まっていた。 いつも同じことの繰り返し。 だが、今日は違った。転入生がきたのだ。 担任が「入って来ーい」なんて言いながら椅子に腰掛けた。 そして、ドアから入ってきた転入生はモデルなのではないかと疑うほど美しい容姿をしていた。 「初めまして、滝沢誠です。よろしく」 ふんわりと笑うその笑顔に雅人の止まっていた時間が動き出したような気がした。
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