1 壮汰

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「今日の掃除当番は3班、 ちゃんと班員で協力して掃除しろよ。 じゃ、さようなら。」 「さよならー。」 担任はすぐに名簿と日誌を抱え教室を出て行き、 クラスメートたちは適当な挨拶のあと がたがたといすをあげて机を下げ始める。 「壮汰?お前掃除だよな?」 少し顔色をうかがうような友達の表情。 その後ろのほうには 廊下から教室をのぞく友達の彼女の姿が見えた。 「掃除とか面倒だよな。 お前はかわいい彼女さんと帰るんだろ? お幸せにー。」 にっと笑って答えると 友達は照れたように軽く返事をして 彼女のほうに歩いていった。
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