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「あの運転手さん、地元の方ですよね?」
私は疑問に思った事を口にした。
「この嵐の中、危険だと分かっていて、わざわざ帰ったの?最終便というなら、嵐がおさまるまでここで待てば良かったのに。」
しかし、管理人さんは動じない。
「最近入ったばかりの新顔です。理由は分からないが、急いで帰りたかったのでしょうね。私も止めたのですが。」
何だか、全てが嘘に聞こえてしまう。
だいいち、そんな大事故があったというのに、この冷静さは何だろう?
「まあ、起きてしまったことは仕方ないわ。…大人しく、ここで嵐が過ぎ去るのを待つ他はないということね。」
「そんな…。」
カトリーヌは異常なほどの怯えようだ。
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