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ブロローグ
オワリ村に住んでいるヘタレンという少年がいた。
ヘタレンはずっと勇者に憧れていた。
毎日のように勇者ごっこもしたもんだ。
ヘタレンはある日長老に向かって聞いた。
「勇者ってどうやってなるんですか?」
長老は当たり前という顔だった。
「思ったもん勝ちじゃね?」
ヘタレンは笑顔で納得する。
「なるほど、思ったもん勝ちか。じゃあ僕も勇者になるために冒険行って来ます」
「なったらいいんじゃね?」
長老は興味のさなそうの顔をしていた。
「よし。じゃあ今から冒険行って来ます」
「行ったらいいんじゃね?」
「じゃあ行って来ます」
「分かったんじゃね?」
こうして勇者ヘタレンの何も用意のない無茶苦茶の冒険は始まった。
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