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第1話
ふざけた冒険の始まり(1)
ヘタレンは装備なしで外に来ていた。
「何かレベルあげたいし敵とか出て来ないかな?」
ヘタレンが言うと青いモンスターが出てきた。
「よっ、俺スライムン。最初に出てくるモブキャラ的存在ね」
「お前倒したら俺ってレベル上がりますかね?」
スライムンはだるそうに言った。
「上がるかな~3体位説明の時に倒したら上がるんじゃない? てかさ~俺の愚痴聞いてくれない?」
「僕、早く先に進みたいんですけど」
「まぁいいじゃん、今焦っても変わらないから。ちゃんと後で説明つけて倒させてあげるから」
「分かりました、じゃあ聞きます」
「マジで?センキュー、いつもさ大体の奴って早く次進みたいから聞いてくれないんだよね~。お前いい奴だから倒された時アイテム落としてやるよ」
「ありがとうございます」
「いいよいいよ。じゃあ俺の話聞いてな。俺ってさ最初の方しか出ないじゃん?最後らへんなったらさ絶対皆こんなこと言うんだよ。
【何か最初らへんスライムンとかいなかった?】
【いたいた。あの説明のために出てきた感じの奴でしょ?何か青くて腹立つよね】
「とか言うんだよ。何か酷くない?」
「まぁ酷いですね。でも僕はそんなこと言わないから安心して下さい」
「マジで?お前本当いい奴だな。じゃあそろそろ始める?」
「はいお願いします」
「よしじゃあ行くよ~」
スライムンは言うと攻撃してきた。
『ヘタレン3ダメージ』
「何か痛くなかった? サッカーボールお腹に当たった位」
「確かにその位痛かったです。よく分かりますね」
「ずっと雑魚キャラしてるから分かるんだよね。じゃあ次はお前が攻撃してよ」
「分かりました」
ヘタレンはスライムンの頬を殴った。
「ドスッ」
「いいね。今8ダメージ位いったよ」
「それっていいんですか?」
「良いと思うよ。後4位しか体力ないから後一発殴って」
「分かりました」
ヘタレンは言うとスライムンをもう一度殴った。
「ドスッ」
「やったね。おめでとうじゃあね~」
スライムンは言うと消えた。
『てれっててっててってー」
ヘタレンはレベルが上がった。
攻撃力が1上がった。
防御が1上がった。
残酷さが1上がった。
所持金3ゴールドと壊れかけのボロボロの剣を手に入れた。
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