第1話

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(2) ヘタレンは村に着いた。 そこはあまり人がいなく、子供しか見当たらなかった。 ヘタレンはどうしていいか分からず、村の入り口にいた子供に話しかけた。 「あの、すみません、僕仲間探してるんですけど、仲間紹介してくれる所とかないんですかね?」 すると子供はただ一言返してきた。 「ようこそカスン村へ」 まったく期待した答えと違いヘタレンはもう一度聞いた。 「あの、僕仲間探してるんですけど、仲間紹介してくれる所とかないですかね?」 「ようこそカスン村へ」 「あの?聞いてます?」 「ようこそカスン村へ」 「だめだなこれは、んっ?何かあそこに人だまりがある。行ってみよう」 着くとそこは何かイベントがやりそうだった。 ヘタレンはいかにも屈強そうな男がいたので話しかけてみた。 「すみません、何かやるんですか?」 「ああ、凄いイベントがあるぜ、見てみろよ」 ヘタレンは男が指指した方を見た。 そこにはこう書いてあった。 《最強の男は誰だ??腕相撲大会》 「えっ?腕相撲大会?」 「そうだよ、しかも優勝賞品が凄いんだよ!」 「なんですか優勝賞品は?」 「なんとな、勇者っぽい証なんだよ」 「なっ!勇者っぽい証ですか!それは欲しいですね」 「だろ?この大会な2人1組なんだよ、組むやついないし一緒にでようぜ」 「ええ、出ましょう、お願いします。えっと名前は?」 「サンジャーだ、頑張ろうぜ」 「僕はヘタレンです。頑張りましょう」 2人はエントリーをすまし、大会が始まるのを待った。 すると2分程待つと、司会者らしき人が出てきた。 「あの人、さっきずっとカスン村へようこそって言ってた人!」 「知ってるのかあいつ」 「はい、さっきめっちゃうざかったです」 2人が喋っていると、司会者が話を進めた。 「それでは大会を始めようと思います。参加者はなんと2組です!」 「少ない」 ヘタレンは一瞬こけそうになった。 「まぁ、ラッキーってやつだな」 「ここにいる人は皆何をしてるんでしょう?」 「分からん…」 何故か2人の間で沈黙が流れた。 その沈黙をヘタレンが破る。 「まぁ、少ないんだしいいじゃないですか」 「そうだな、まぁ頑張ろう!」
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