プロローグ

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……うっはぁ、まさにデジ○ンアドベンチャーのあれですね、 もうすぐ最終回ですね、ラスボス戦ですね、分かります。 白すぎて上も下も何もわからないけどちょっと興奮する。 でもやっぱりコロモンは転がってきてくれなかった。 ……我ながらしょうもない夢を見るものだ。 ここまで意識がはっきりしているのだから、私に都合よく世界が回ってくれてもいいのに。 そんなことを考えながら、ぼんやり立っていた。 体がふわふわする。 床と壁の境目がわからない。 「おい。」 「うっぴょゃあっはあぁあ!!!」 思考停止していたところに、不意に声をかけられたから、焦って変な声を出してしまった。 死にたい 「貴様、うるさいぞ。」 「わ、わわ、わ、わ…」 「わ?」 「な、んでもないです御免なさい…。」 私の背後に立つな!なんて言えねぇです…
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