プロローグ

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え、転生?輪廻転生??? 何それ授業で聞いたことある 「何か不満か?貴様もその若い身空で死にたくもないだろう?」 「いや…。」 不満だと言ったらこの人どうするんだろう。 「勇者などと言われれば気後れもするだろうが、他人を庇って危険に身をさらすなどなかなかできることでもない。立派なものだ。」 褒めて下さるのは有難いんですが、私のモットーは危険に寄り付かないことでつ。 おずおずと、女の人が居そうなあたりに顔を向ける。 「……私、その、正直な話、誰かを庇った記憶がないのですが…」 そもそも撥ねられたところからして曖昧でして 「ふむ…そうだったな。貴様は恐怖から、車と接触する直前で意識を失っていたんだ。」 何それ恥ずかしい死ねる あ、死んでんだっけ?wwwww 「まぁ、経緯については大体呑み込めただろう。次いで勇者の話なのだが。」 「その件につきましてはできたら辞退したいです。」 隙を見つけて一息で言った。 これ後になればなるほど言い出しにくくなるパターン絶対
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