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「モナにトーマス。行ってらっしゃい。決して死んではなりませんよ」
「はい。」
お母さんに見送られながらも私達は故郷を後にした。
迎えのバスに乗ると1人の子どもが大荷物を抱えて乗っていた。
「あの子も入団するのかな。」
トーマスはチラッとみた。
「違うだろ。あんなに小柄で可愛らしい子が入団するわけないだろ」
見た目できめるのか。
その時小柄の子がこっちを向いてニコッとした。
「あなた達も入団するのですか?」
「あなた達もってことはあなたも入団するの?」
「ええ、もちろん。人々の役に立ちたいと思ってね。私はマリー・カリよろしく。」
マリーという子は黒い2つ結びが特徴で清楚な感じがする。
「俺はトーマス・ブルーリー。こっちがモナ・ネリオンだ。よろしく」
...何かっこつけてんの。馬鹿。
「もうすぐ私の友人も乗ってきますよー。」
マリーは嬉しそうに言った。
バスの中から見える外の景色を見ると一見平和に見える。平和ってなんだろう
。
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