プロローグ

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扉を開く音がした。荷台になにかを積んで運んできた。また、新しい犠牲者か... 「新しい実験台を持ってきた。次はいい結果を出せるように」 「え...」 「そこのお前...何か言ったか?」 荷台を運んできたやつはコリンを睨んだ。 「な、何故今までは大人だけだったのに今回は子供もいるのですか?」 「新しい戦法だ」 「子供は未来の希望なんですよ!なのに、こんな実験台にするなんて...」  「お前は政府の新しい案に反対するのか?お前は南洋のスパイか?」 運んできたやつは拳銃をコリンの頭につきつけた。 「違います。ただ、私は子供に戦力を持たすのは酷」 パーン 銃声が実験室に響いた。 さっきまで目の前にいたコリンは血を出して倒れている。 「政府に逆らうとこうなるから覚悟しろ」 そういい残し運んできたやつは実験室を後にした。 私はただ残りの部下と涙を流すことしかできなかった。
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